金融市場が不調なときでも、安定的に収益をあげてくれる投資先があれば、堅実な資産分散が可能になります。不動産などの伝統資産もありますが、今後の伸びしろを考慮すると「トランクルーム事業」という選択肢も視野に入れておくと良いかもしれません。今回は、物件未所有でもできるトランクルーム投資「収納ピット」を運営する、株式会社アンビシャス取締役・営業部長兼東京支社長の清水昭安氏にお話を伺いました。

インタビュイー:株式会社アンビシャス 取締役・営業部長 兼 東京支社長 清水昭安氏

清水昭安氏
株式会社アンビシャス公式サイト

⇒https://ambitious8.biz/

全国のトランクルーム「収納ピット」

⇒https://www.syuno-pit.biz/

インタビュアー:経営者のゴーストライター 中島宏明

「収納ビット」が超富裕層から選ばれる理由

――清水さん、本日はありがとうございます。唐突で恐縮ですが、御社のトランクルーム投資「収納ピット」が選ばれる理由は、どんなところにあると思いますか?

清水昭安氏(以下、清水氏):まず挙げられる理由は、「利回り×節税×EXIT」の組み合わせ商品が貴重であること。そして、商品サービスの手堅さ、透明さ、わかりやすさとトランクルーム市場の伸びにあると考えております。

株式会社アンビシャス様 提案資料より

節税を目的にお問い合わせをいただき、実際にトランクルーム事業を始めていただくケースが多いのですが、実質利回り10%ほどを手にすることができ、また弊社通じて出店されたトランクルーム投資家のネットワークを活かし店舗譲渡もできるというEXIT(出口)戦略にも魅力を感じていただいております。ストック収入を目指せる事業ですので、そのまま持ち続けても良いのですが、急に現金が必要になった場合もフレキシブルな対応が可能です。

投資家様がトランクルームの店舗拡大をしても、弊社がトランクルーム利用者様の管理一式を請け負うため、投資家様にとっては手間がかからない事業となっています。つまり採用やマネジメントの問題などが生じることなく店舗を増やすことができ、多い方は20店舗以上の出店を実現しています。

また、リーマンショック、コロナショックなどの金融危機があってもトランクルーム市場は成長を続けており、国内市場は約10年間平均で年5.7%の成長率です。ただし、トランクルームの世帯普及率はアメリカの約14%に比べると日本はわずか約1%。アメリカ以外の先進国でも普及率4~5%と言われていますので、まだまだ伸びしろのある市場です。

――なぜ日本では普及が遅れているのでしょうか?

清水氏:海外では「ストレージEXPO」があるくらいポピュラーなのですが、トランクルーム事業者同士で交流していると、「日本市場は伸びが緩やかだね」と言われてしまいます。その理由は、海外と比べ圧倒的に強いプレイヤーがいないからだと思います。業界大手でも売上200億円ほどで、まだまだ顕在化されているニーズにしか応えられていません。トランクルーム利用者から弊社カスタマーセンターにいただくお問い合わせも、「店舗の中を一度見てみたい」「トランクルームってなに?」という内容が多く、トランクルームという存在や利便性がまだまだ知られていないと痛感しています。TV宣伝などをして、潜在的なニーズにもアプローチしたいという気持ちもあるのですが、そこまでの予算が取れていないという実情もあります。しかし、それだけ市場に伸びしろがあることポジティブに捉え、弊社がTV広告を出せるような業界のリーディングカンパニーになっていければと思っております。

コストダウンとマーケティングで高い利回りを実現

――「収納ピット」は高利回りで運営できていますが、なぜそれが可能なのでしょうか?

清水氏:ランニングコスト・イニシャルコストの削減と、売上をアップさせるためのマーケティングに弊社の強みがあるからです。

ランニングコストの削減で言えば、「徹底した物件仕入時の家賃交渉」をしています。家賃は固定で月々かかるコストですので、家賃交渉が極めて重要です。大家さんに20件ご提案して1件決まれば良い方で、半年にわたって交渉することもあります。大家さんはみなさんご自身の物件に愛着があるわけですから、交渉がスムーズにいくことは稀です。「貸してトラブルにならないか?」と、最初は抵抗感があるのも当然です。しっかりと真摯に対応し、大家さんにも納得していただいたうえで契約まで進めております。

イニシャルコストの削減で言えば、弊社は川上から川下まで一気通貫のビジネスモデルを構築しております。OEMでパーテーションも自社生産。LEDやカーペットも直接、それもロットで買うようにしており、徹底的に無駄を省いて投資家様に還元しております。

さらに、トランクルームを開業後にしっかりと売上を上げられるよう、Webマーケティングを駆使したプロモーション力を常に高めております。運搬サービスの充実や、より利便性を高めるためのアプリ開発など、競合他社にはないサービス面の強化も行っております。サイトの見やすさなど、ユーザビリティを高めることは常に意識しており、アプリで収納ピットから出し入れができる仕組みの開発なども行ってきました。

――家賃交渉を含む物件の仕入れに強いのは、なぜなのでしょうか?

清水氏:不動産事業の経験者がいないので、交渉ができているのだと思います。不動産業界出身ですと、商習慣など業界の先入観があり「こんな交渉はしてはいけない」とブレーキがかかります。しかし、大家さんとしても空き物件のままにしておくよりも、しっかり活用されることを望まれるはずです。良い意味で先入観がなく、ブレーキがかからないので結果的に好条件でお借りすることができています。

その成果もあって、昨年2022年には屋内型トランクルーム店舗数全国No.1になることができました。(2022年 9月期 指定領域における市場調査。日本マーケティングリサーチ機構調べ)

参照:屋内型トランクルームの店舗数全国No.1になりました(2022.10.27)
https://www.syuno-pit.biz/information/press_no1.html

(後編に続きます)

**********************

本サイトWealth Management Journal(以下「WMJ」)に記載されている情報には将来的な出来事に関する予想が含まれていることがありますが、それらの記述はあくまで予想でありその内容の正確性、信頼性等を保証するものではありません。また、情報の正確性については万全を期しておりますが、その正確性、信頼性等を保証するものではありません。投資に関するすべての決定は、ご自身の判断でなさるようにお願い致します。

本サイトに記載されている情報に基づいて被ったいかなる損害についても当社及び情報提供者は一切の責任を負いません。

この記事を書いた人

WMJ編集部

WMJ(Wealth Management Journal)は、超富裕層向けに完全特化して資産運用に役立つ情報を配信するWEBメディアです。

超富裕層(資産額5億円以上)の方向けの資産運用に完全特化し、富裕層の方が抱える固有の課題に対して、不動産管理、投資管理、節税対策など様々な分野から包括的にサポートするコンテンツを提供します。