投資家でグルメ好きの私、小野田は巷に溢れるあらゆる美食サロンを体験しています。中でもグルメに興味のある富裕層の皆さんに、ぜひお薦めしたいエグゼクティブな会員制美食サロンがあるので、前回に続き、ご紹介したいと思います。
その名は「雅食倶楽部spoona(がしょく くらぶ すぷーな)」。(※本文末で説明)伝説の番組「料理の鉄人」を世に送り出したテレビ演出家や、数々のグルメ番組を企画した放送作家らが10年以上前に立ち上げたグルメ界注目の美食サロンで、当初の「CHEF-1」という名前から、雑誌GOETHEと組んで「北参道倶楽部」に変わり、そして現在の「スプーナ」となったのだが、私は「北参道倶楽部」の頃から、かれこれ5年ほど、会員としていろんなイベントに参加させてもらっている。
「柳家」での体験 〜その2〜
初参加のイベントから衝撃で、岐阜にある一見さんお断りの予約超困難店「柳家」で行われた。食べログで高得点を叩き出し、多くの食通が一生に一度は訪れたいと熱望する名店での夏イベント。
名古屋から中央本線で約1時間、瑞浪駅からバスに揺られてやっとたどり着ける山奥の古民家に、イタリアンの重鎮、赤坂「ヒロソフィー」山田宏巳シェフをはじめ、女性アナウンサーや、テレビでもお馴染みのソムリエも含む、スプーナの会員様たち15名は囲炉裏を囲んで盛り上がっていた。
なにせ日本一に輝く3つの川の極上天然鮎を食べ比べるという贅沢体験。大将からのわかりやすい解説に、ワインのマリアージュ。私も興奮に震えていた。これは東京では叶わない。岐阜のこの柳家に来てこその体験だ。
鮎のあとは、柳家名物、ジビエ肉に突入する。
極上のタレ壺につけては焼き、つけては焼きを繰り返しながら仕上げていく。夏イノシシのロースは、熊本からわざわざ仕入れたもの。
子鹿のロースは、分厚い脂をたっぷり蓄えていながら、噛むと、その脂のすっきり感に驚く。秋の濃厚な脂とは違う、これぞ夏ジビエならではの風味。
会員のソムリエの方と大将のワインセレクトにより、これに合わせる赤ワインは、シャトータルボになった。フルーティなフルボディ。黒いラズベリーのような風味と、カベルネ特有のハーブの香りが、煙に燻され、やや焦げて香ばしいイノシシや鹿肉にマッチする。
さらに、蒲焼された鰻がズラリと大皿に並べられて登場すると、
「うわ〜」っと会場から歓声が起こり、一同スマホを手にして撮影タイム。
これをミニ丼のタレ飯に乗せ、豪快に頬張る。ほくほくの身と、香ばしく焼けた鰻の皮とタレが調和して、ご飯が進む。
「はぁ、食べた、食べた〜、お腹いっぱい〜」
うな丼で〆かと思いきや、まだ終わらないのが柳家だ。
囲炉裏の中央にぶら下がる自在鉤に鉄鍋が吊るされ、中を見ると、たっぷりの三ツ葉で覆われたそれは、なんと鮎雑炊!!
そう、夏の柳家は、鮎に始まり、鮎に終わる。 鮎の旨味と苦味が滲み出た出汁が、絶妙にお米をまとっている。三ツ葉のさっぱり感とともに、ついつい、さらさらと食べれてしまうから不思議だ。
夢中で食べて飲んでいると、すっかり15時を過ぎていた。こうして、夏の柳家、日本一の鮎を食べ比べる会は、盛会にて終了。
集合写真を撮るとバスに乗り込み、まるで子持ち鮎のようにパンパンに膨れたお腹をさすりながら、一路、瑞浪駅へ。
すると山田宏巳シェフが言う。
「これから京都に行ける人は、誰でしたっけ?」
なんと山田シェフ、17時から京都の名店「ます多」を貸し切ってあり、有志8名を引き連れ、京都へ夕食に向かうという。
なかなか予約が取れない名店の、名古屋〜京都のはしご。そう、雅食倶楽部スプーナの美食ツアーは、そんなサプライズ的アフターイベントも楽しみの1つなのだ。
この衝撃の食事会で虜になってしまった私は、以後、月に1〜2回以上、スプーナ主催の様々なイベントに参加させてもらっている。中でも印象に残っているイベントは京都リッツカールトン内のシェフズテーブルでの宴と、埼玉「樋山」でのクレイジー松茸会。
リッツカールトン京都でのひと時
京都リッツカールトン・シェフズテーブルは、元々その日は、兵庫県にあるパティスリー「エスコヤマ」へ行くスプーナ企画だった。
その途中、またも突然山田宏巳シェフが思い立ったかのように「この後、京都いける人?」と聞いて参加者を募った。
かつて山田宏巳シェフの元で働いていた後輩シェフが、京都リッツカールトンホテルでエグゼクティブ・イタリアンシェフを務めることになったらしく、なんとまだ一般公開されていないシェフズテーブルで食事ができるという。
厳かな雰囲気のリッツカールトンに足を踏み入れ、奥の静かな個室に通されると、大きな6人がけテーブルのセンターには、グリーンの苔が敷き詰められ、まるで森にいるかのようなた装飾の不思議空間。
参加したメンバーは3名なのに対して、シェフ2名、ソムリエ1名。まるで王様にでもなったような気分で食事させてもらった。山田宏巳シェフの強い人脈があるからこそのなせる技。そしてそんな山田シェフを活かせる、このスプーナ主催だからこそ実現する贅沢ディナーだった。
日本料理「樋山」でのクレイジー松茸会
一方のクレイジー松茸会は、埼玉にある日本料理「樋山」のご主人と、山田宏巳シェフのコラボで行われた。毎年、松茸の季節になると、日本全国のトップレベルの松茸がかつては築地、今は豊洲市場に集まり、高値で競り落とされるが、そのトップ松茸またはそれを超えるレベルの秘蔵松茸が、実はここ樋山に入荷されることは松茸好きな美食家の間で有名だ。
それを食べたくて都心からわざわざ埼玉まで、皆さん通われてるようで、私もスプーナ会員になれたおかげで、初めてその夢のような松茸を食すことができた。
しかもただの松茸会ではない、スプーナ主催の「クレイジー松茸会」ということで、最高級の国産松茸を有り得ない量、人間の一生分ぐらいの松茸を、一晩で食べることになる。
樋山のご主人と山田シェフが、松茸をあらゆる料理にし、コース仕立てにするのだが、ずっと松茸料理が続くのに、不思議と飽きない。松茸があふれんばかりの量で香りもすばらしい土瓶蒸しや、大量の松茸が綺麗にスライスされた松茸パスタ、そのソースをつけるパンにも松茸やトリュフが練り込まれていて、山田宏巳シェフの遊び心が伺える。
途中オマールエビで箸休めし、その後は、メインのA5ランクのすき焼きの肉の上に大量の松茸が乗り、肉をつつくとその中にもさらに松茸が。
〆はもちろん松茸ごはんなのだが、お米より松茸のほうが多いんじゃないかという比率。宴を終えて帰宅しても、翌朝目覚めても、私の体中から松茸のいい香りがしていたほど、夢のような一夜を体験できた。
そんな、ありえない美食体験が目白押しの会員制美食サロンが、あなたの食の概念を変えてくれることと思います。詳しくは、下記をご覧ください。
『雅食倶楽部spoona』について
伝説の料理番組「料理の鉄人」を演出した田中経一氏と多くのグルメ番組を企画してきた放送作家すずきB氏が発起人となり、少人数でよりエクスクルーシブな美食の会を開催している会員制美食サロン、それが「雅食倶楽部スプーナ」です。
サロンの公式サイトによれば、その会のモットーは下記の通り。
「美食」の上を行く「雅食」の域へ、会員の皆様を誘います。「雅食」(がしょく)という言葉は造語ですが、 以下の3つの食を「雅食」とします。
- 唯一無二の料理を優雅に、雅(みやび)やかに食す
- 料理を作る側も食べる側も、SDGsのような精神の雅(みやび)を持つ
- 地方創生も考える精神の雅(みやび)を持つ
【雅】という言葉には「みやびやか、上品、風流という意味以外に正しく善いこと、きちんとして上品、趣味が高尚」などの意味があるように奥が深い。そしてメインタイトル「spoona」は「スプーン」からの造語です。
スプーンは食べる時に不可欠な掬(すく)う道具でありながら、すくって食べること自体が自らの心や体を豊かにし、また食べることにより、生産者や飲食業界、このコロナ禍で大変な状況にある多くの人々を「救う」ことにも、なるのです。
そんな雅食倶楽部spoonaでは、最もアグレッシブに食べ歩いてる赤坂のイタリアンシェフ料理人「インフィニートヒロ」山田宏巳シェフによる鹿狩り、地方食べ歩きツアー、岐阜や宮城など遠方から人気シェフを呼んでのコラボディナーをはじめ、 完全会員制で2年先まで予約が取れない肉懐石「クロッサムモリタ」森田隼人シェフの、他では聞けない牛や牛肉の話を聞いて、より食材への造詣を深める肉ディナーイベントなど、美食の宴をこれまで開催しています。
会員になるためには、基本的に会員からの紹介制ですが、今回特別に「このコラムを読んだ」と編集部まで連絡くだされば、このコラムの読者限定で、私からの紹介で参加可能です。また通常イベントは会員のみのクローズドですが、非会員でも参加できるイベントもあるようなので、ぜひサイトをチェックしてみてください。
「雅食倶楽部spoona」へのご入会について
今回、WMJのコラムをご覧になって頂いた方限定で、本記事を執筆された小野田様のご紹介での入会が可能です。ご希望の方は下記ボタン、もしくはメールリンクからスプーナの担当者へ意向をお伝えください。
※info@spoona.jpのメールリンクが開きます。こちらのメールに「WMJのコラムを見て入会を希望」と記載してください。料金等の詳細はスプーナの担当者からお聞きください。