大手暗号資産取引所・FTXが2022年11月に経営破たんし、「クリプトの冬」が長引いています。しかし冬の最中とは言え、今もたくさんのweb3プロジェクトが世界中で誕生しています。投資家として、どのように情報収集するのが良いのか。本稿では、参考サイトなどをご紹介します。
次のビットコイン半減期は2024年頃
最もメジャーな暗号資産と言えるビットコインですが、その総発行枚数は2100万枚で、これは採掘可能なゴールドの総量21万tに合わせて設計されたとも言われています。
ビットコインが100%発行されるのは、2140年頃です。2033年頃には発行枚数が99%に達する予測になっています。約4年に一度、半減期と言われるタイミングが来ます。
ビットコインの半減期とは、ビットコインの“新規”発行枚数がこれまでの半分になることです。ときどき誤解されますが、ビットコインの総発行枚数が半分になるわけではありません。
ビットコインの新規発行は、ビットコイン取引の承認作業を行うマイナーによるマイニングによって行われますが、半減期が訪れると新規発行される枚数が半分になります。ビットコインの半減期は約4年に1度のペースで訪れ、すでに2012年から3回行われています。
(これまでのビットコイン半減期)
2012年:50BTC→25BTCに減少
2016年:25BTC→12.5BTCに減少
2020年:12.5BTC→6.25BTCに減少
ビットコインは2022年の時点で約90%が発行済みですが、そのうち400万~600万枚は復元不可能と言われています。PCやスマートフォンにビットコインを保管し、まさか価値が上がるとは思わず破棄してしまったケースです。また、600万~800万枚はクジラと呼ばれる大口保有者が保有しています。流通しているのは、800万枚ほどです。
発行上限が決まっている以上、知名度が高まって人気も高まり、決済等で利用する機会が増えれば、おのずとビットコインの価値は上昇していくものと予測されています。過去3回あった半減期では、いずれもビットコインの価格は高騰しており、2024年とされる次の半減期でも高騰するという予測が多いです。とは言え、歴史が繰り返されるとは限りません。
無視した方が良い情報
参考になるであろうメディアやVCの紹介の前に、「無視した方が良い情報」についても触れておきたいと思います。以下は、クリプト・web3関連詐欺でよく使われるワードです。
これらの言葉が出てきたら、投資するのは避けた方が良いでしょう。なかには良い方の“万が一”が起こる可能性も残っているのかもしれませんが、調べる時間と労力がもったいないと思います。
・月利○○%の極秘クリプト案件
・未上場銘柄(コイン)を特別に紹介
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参考になるクリプトメディアとクリプトVC
以下は、参考になるクリプト・web3関連のメディアです。
「THE BLOCK」(https://www.theblock.co/)
「Decrypto」(https://decrypt.co/)
は、中級者向けのメディアで日本語版はありません。
「MESSARI」(https://messari.io/)
は、市場レポートや考察レポートが豊富なメディアです。こちらも日本語版はありません。
「Coindesk」(https://www.coindeskjapan.com/)
「Coinpost」(https://coinpost.jp/)
「Cointeregraph」(https://jp.cointelegraph.com/)
は、日本語版もあるクリプト・web3関連メディアです。
また、まだマイナーな銘柄(コイン)への投資を検討するなら、クリプト・web3関連に積極的なVCも知っておくと良いでしょう。
「a16z(andreessen.horowitz)」(https://a16z.com/)
は、クリプトVCでも知名度の高いVCです。OpenSeaやSolana、Uniswapなどの他、TwitterやMetaなどにも出資しています。
「Multicoin Capital」(https://multicoin.capital/)
は、集中投資が得意なVCです。Solana、Helium、The Graphなどに出資しています。
「Paradigm」(https://www.paradigm.xyz/)
は、クリプトに特化したVCで、資金だけでなく人的資本も投入する特徴があります。FTXやUniswap、Sky Mavisなどに出資しています。
「Dragonfly Capital」(https://www.dragonfly.xyz/)
は、プラットフォーム関連のプロジェクトに出資しています。Avalanche、Near、Compoundなどです。
有名なVCが出資しているからと言って、そのプロジェクトが安心というわけでは決してありませんが、参考程度にはなるでしょう。
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